2010年4月29日木曜日

2度目の上田LOFT

行ってきました。
今回は大阪からKIHIRAさん、長野MANCHEEZのOKIくんと、BATH TIMEというパーティーに参加しました。
翌日は長野のROOTSで前日のメンバー+TOMOKI A HEART、そして内川さんとでわいわいとブースをJACKして来ました。
いろんな出会い、再会があり、新しい交わりも生まれ、益々今後が楽しみになって来ました。

上田LOFTでのミックスをアップしました。
右側のプレーヤー、もしくは
http://jackfordaze.podomatic.com/
からどうぞ。

2010年4月9日金曜日

JFD-004

■World Respect Detroit Day

というわけで行ってきました313の日。岐阜の駅から歩いて5分、みんなもうメシ食ってんだろうなと創作居酒屋「亀甲」の前まで来たら、店内から友人が携帯片手に勢い良く出てきた。どうやら、早く上にあるクラブ「エメラルダ」のフロアにあがってこいとの催促の電話なご様子。彼は両店のオーナーだ。お互い口パクとジェスチャーで挨拶を交わす。店の中2階のやぐら席には、何年か前の大阪宗右衛門町以来のクロード・ヤングが日本酒を呑んでいた。
クロードといえば2002年頃に京都のコンテナ跡地で行われたパーティー Squattin' の印象が個人的に強い。挨拶してすぐ、「京都のK、覚えてる?」と話を振ると、「オー、Kイズマイブラザー!!!」と言うので、「ベイビーが今度2人目やで」と言ったら、「・・アンビリーバブル・・」と両手を頬のポーズで非常に驚いていた。先程のオーナーとお互いのiphoneで娘やら猫やらを見せあったりと、相変わらずご機嫌なクロード。岐阜の女子からも「DJも人柄もいいし、かわいい!」と評判で、パーティー終了時には皆からすっかり慕われ「クロヤン、クロヤン」と呼ばれていた。
今宵をサポートするローカルのDJ達がとても歓迎してくれるので、嬉しくてこっちもいきなり呑みに入ってしまう。クロードは熱燗、オレがビールをおかわりすると、東京からクロードと一緒に来ていた初対面のTK君から「まーだ呑むんかい!」と何故か関西弁で突っ込まれた。呑助に手馴れた応対をする彼は、クロードのDJ中に手を挙げて踊りまくってた。そのうしろでオレも、だが。
TK君のとなりに座って飛騨牛やらをつまんでたガタイのいいN君を紹介された。パーティー中に踊り疲れて上に栄養補給しに行ったら、彼はフードブースのとなりで黒人女性の絵を描きあげていた。その絵にはソウルが溢れていて、素直にスゴイと思った。京都ウーピーズの楽屋の絵を描いた人だった。

今どき、パーティーにデトロイトの冠をつけた所でそんなに人が集まる訳じゃないが、コズミックだとか、ブラック・サイケデリックだとか、それぞれの宇宙を心に秘め、この日集まった連中は、デトロイト・テクノやパーティーに対してそれぞれの想いがあっただろうけれど、クロードは存分にそれに応えてくれた。ハードなマシーングルーブもハウスマナーもバッチリで、フロアの熱は最後まで冷めることは無かった。前回来た時も感じたけど、やっぱり岐阜はフロアの反応が素直で良い。たとえば、終盤 ACID TRAX をハードフロアの Acperience1 のロングブレイクまでロングミックス。とか、もう今どき滅多にありえない瞬間をフロアで共有出来た。東京のレコ屋 technique の社名にもなっているエナジーフラッシュとかも久々に聴けたし、ガン踊り!
313の日に303、それだけでメシが3杯食えるってもんです。まあそこまでの奴は少数だったと思うけど、そんなマニアなデト・オタがフロアを引っ張り、それ以外も結構な数が集まり、フロアが煽ればクロードが煽り返し、更にフロアも煽る。熱気があり、箱のほうぼうで話も弾んでいた。当のクロードは4時間近くプレイした後、最後まで残った笑顔の客十数名に囲まれ
「今日は3月13日でデトロイトのエリアコードは313でしょ?だから今日は、ワールド・リスペクト・デトロイト・デーってことで、今日ここに呼ばれたんだよ。」って興奮冷めやまない客から今更言われてて、しかも
「そうなの?」とか答えてるし超ウケた。
だべってなかなか帰らない皆に向かって、レモン酎ハイでヘロヘロのオーナーが「みんな今日もありがとう! はよ帰って!!」と爆笑の挨拶で〆。

パーティー後は、店からほど遠くない所に住んでる友人夫婦の家に今回もお世話になった。実は神社が好きだというクロードが昼の2時頃、近所の神社を観光してたらしいのだが全く起きれず。夕方、鶏が旨いと地元で評判の「あかねや」に連れてってもらい、迎え酒。鉄網で焼いた肉の野性的な歯ごたえと甘い肉汁を堪能、ホルモンは口のなかで溶けて無くなっていった。
しばらくして、以前岐阜でmagot brainという素敵な名前の店をやっていたという、「通称・岐阜のグランドマザー」が笑顔でポーズをとってやってきて、隣に着席。
「今どきまだDJやってるってことは、アナタもおぼっちゃん?」などとからかわれるが、オレの半端な学歴と今のシノギの内容を伝えると、グランドマザーはカウンターにひれふしてしばらく嘆いていた。世話好きなタイプで、友人夫婦もだいぶお世話になったクチみたいだ。それぞれの土地に、それぞれの物語がある。韓流の若手イケメンを携帯の待ち受けにして、フレディー・マーキュリーと待ち合わせしてるというマザーは、フレディーが来るのを待たずに鴨肉の鍋をつつき始め、オレ達にもわけてくれる。これまた生命力を感じる味で旨かった。「4月にレコード持ってまた来るので是非来て下さい」と伝えると「ああ、カメラルダ?」と返してくるグランドマザー。こういう楽しい人は大好きだ。

パーティー明けの日曜日に、こういう感じで家族とも呼べる仲間とほっこりした時間を過ごした後の気持ち。帰りたくない。しかし、帰らねば。1978年に出版されたNYのゲイ・ライフが描かれた「ダンサー・フロム・ザ・ダンス」という、音もだち夫妻から以前借りたが、重厚な内容の為なかなか読めてなかった小説を持参し、道中の電車内で読んだ。岐阜は近いのでそんなに進まなかったが、行きは
『だが彼らの顔が、これ以上はないほど甘く幸せに輝く瞬間がある。全員がひとつになって、溶け合う瞬間がある。彼らはそのときのためにここに来るのだ。それはだいたい朝の六時半ごろに起こる。彼らは汗びっしょりのTシャツを投げ捨て、
「Make me believe in you, show me the love can be true.」と歌うパティ・ジョーに合わせて叫びだす』
という描写に、以前から好きだった曲にそんな逸話があることを知り興奮したが、帰りは日曜日の今の自分の状況と、その本に描かれるマローンという人物の日曜の孤独とが共鳴してしまい、とてもセンチメンタルな気分になった。

DJだけじゃなく本気で占いもしてる友人曰く、「2009年の12月末頃からずっと逆行してた火星が、313の2日前に順行に戻った」そうで、なんかスムーズに行かない、やる気が出ないなどそういう時期にあったのが、順行に戻ったことで今まで停滞していた事がいきなり進んだり、やる気が出て来たり。世の中全体が前に進もうという空気をどこかで感じられ、元気がなかった人も元気が出てくるタイミング、らしい。
確かにこの週末になって、今まで溜まってた事がいろいろ動き始めたりしている。この春はそれに集中しよう。
帰ってから景気づけに red planet のstar dancerを聴いた。前に進もうという気が湧いてくる。やっぱり名曲だ!

NEW LABEL JFD-004

■NEW LABEL INFO

90年代半ばより一貫してCHICAGO, DETROITのHOUSE, TECHNOをサポートし続け、近年は親交の深いDJ 3000のレーベルよりリリース活動を行ってきた DJ COMPUFUNK a.k.a. LOVEGODによる、同名のセルフレーベルがスタート。

REMIXERには同じ大阪、そして同世代で活躍するARTISTの一人である ALTZ, そしてURから MOMADICO a.k.a. DJ DEX が参加。デジタルリリースが主流となりつつある昨今、あくまでアナログのリリースにこだわった熱い思いが封じ込められた一枚が UNDERGROUND GALLERY のサポートにより、2010年4月リリース予定。


MORE INFO
http://www.compufunk.com
http://www.undergroundgallery.jp

(紙面上で一部間違いがありました、こちらが訂正版です。申し訳ありません。)